2019年5月18日 第50回被ばく学習会で講演

5月18日、東京都文京区で開かれた第50回被ばく学習会で「モニタリングポストは私たちの知る権利」と題して、これまでの活動報告と今後の取り組みについて話をしました。2018年4月、リアルタイム線量測定システム(以下MP)の継続配置を求めて各地の母親や市民が動き出した成果は複数のメディアによる県民世論調査に表れていること。また、第3回原子力規制庁交渉では「MP見直し住民説明会の目的を『撤去を理解してもらう』から『住民の声を聞く』に変更せざるを得なかった」と監視情報課・武山松次課長らに認めさせたのは市民の声であるとの報告に、参加者のみなさんは頷いておられました。

しかしながら、MP撤去の決定権はMP設置事業主である原子力規制委員会にあると規制庁は断言しています。その一方で、今年3月に検討されると言われていた復興庁の後継組織やMPの今後についての議論が棚上げ状態なのは、参議院議員選挙への影響を案じて動きが取れない状態なのでは?とも考えられます。今夏の参議院選挙に向けて候補者との対話を進め、MPの継続配置を実現を目指している市民の会の取り組みをお伝えしました。

参加者は主催者の予想を上回る60名弱。首都圏でも東電福島第一原発事故の影響を憂い、モニタリングポスト撤去に関心を持つ方々の思いを直接感じることができました。ほぼ毎月被ばく学習会を続けておられるみなさんから大きな励ましを頂きました。ありがとうございます。これからも東京と福島で紡がれているいのちを守る行動を繋げていきましょう。
(片岡輝美)

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