2018年6月20日 西郷村・意見書可決

6月18日、私たちが県への要請を行った日、原子力規制庁は県政記者クラブで会見を開き、今後行われる住民説明会について発表をしました。
その際、メディアからの質問により、西郷村ではすでに説明会が終わっており、今月から撤去が始まることが分かりました。
しかし、その詳細はといえば、4月、西郷村が行政区長の会合に原子力規制庁を招き、モニタリングポスト撤去についての説明を受け、異論が出なかったため撤去を決定したということでした。

その進め方については問題があると19日にも投稿しましたが、西郷村では6月20日の西郷村村議会において、撤去決定の撤回を求める意見書が提出され、全会一致で可決されたということが分かりました。

今日から撤去することになっていましたが、その計画は進まない見通しだとNHK福島がニュースで報じました。
原発事故が収束していない中、子どもの環境に設置されているモニタリングポストを「もう必要ない」と言うことにより、子どもの安全確認ができなくなってしまうという事の重大さをどう認識するのか。
大人たちの向き合い方、責任の取り方が問われています。
地域の大切な子どもたちを、地域の大人たちで守っていくのはもちろんのこと、福島県として、国として、全体で、思いを共にできることを願っています。
いち早くニュースにしてくださったNHK福島さん、ありがとうございました。
ホームページには、動画もアップされていますので、ご覧ください。
https://www3.nhk.or.jp/l…/fukushima/20180621/6050001519.html
「西郷村 撤去中止を国に申し入れ」
原子力規制委員会は、県内に設置したモニタリングポストの大部分を撤去する方針を示していますが、これを受けて、22日から撤去作業が始まる予定だった西郷村では議会の意見書を踏まえて、国に撤去の中止を申し入れたことがわかりました。
原子力規制委員会は、ことし3月、福島第一原発の事故のあと、県内の学校や保育園などを中心に設置した放射線量を測定する、およそ3000台のモニタリングポストのうち、放射線量が基準を下回った場所にあるおよそ2400台を撤去する方針を決めました。
このうち西郷村では、ことし4月に説明会が終わり、住民の代表者から異論が出なかったため、県内の自治体ではもっとも早く、22日から村内にある27台のすべてを、撤去する計画でした。
しかし、20日、村の議会が、除染で出た土が仮置きされたままの現状があることなどから、モニタリングポストの数値を見て引き続き安全性を確認する必要があるなどとして、撤去の中止を求める意見書を全会一致で採択しました。
これを受けて、西郷村は、村議会の意見書を尊重したいとして、国に対し、モニタリングポストの撤去を中止するよう申し入れたということです。
村は、22日から予定されていた撤去作業は進まない見通しだとしています。
福島民報社さんも、今朝の朝刊で取り上げてくださいました。
今後については以下のように報じられています。
「規制委によると、撤去の方針に変更はないが、村と協議して今後の対応を検討していく」