2018年8月22日 三春町説明会に参加して。

原子力規制庁の「リアルタイム線量測定システムの配置見直し」三春町住民説明会が8月22日(水)開催されました。
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三春町は町当局が私たち「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・三春」の要請を受けて国に継続配置を要請、また町議会も陳情を受けて県内ではいち早く全会一致で撤去計画の中止と継続配置を、国と福島県に意見書提出しました。
そのため、今までの説明会としては異例の流れで、説明会に先立ち町長と議長から、三春町としては継続配置を求めていることを規制庁に直接伝え、町民は忌憚のない意見をという挨拶がありました。
画像に含まれている可能性があるもの:2人
参加者は65名で、そのうち15名は三春町議会議員でした。(急用の一人を除き全員参加)一般の町民は40名ほどで、近隣の郡山市や二本松市からの参加もありました。敬老会の実行委員会と重なり行けないが、参加して意見を述べたかったという、まちづくり協会の会長さんからお電話をいただいたりもしました。
時間帯が午後6時から8時だったため、子育て世代の人達が参加しにくく発言がなかったのが残念でしたが、町民からは様々な意見が出て1時間延長となり、終了は午後9時となりました。

翌23日朝のNHKテレビニュースでは、「原子力規制庁は、今年度から3年かけて一部を除き撤去する方針を示していたが、維持費として来年度予算案の概算要求に今年度とほぼ同額の6億円を盛り込む方針を決めた」と、三春町の説明会で武山監視情報課課長が述べたと報じられました。
https://www3.nhk.or.jp/n…/html/20180823/k10011586681000.html
来年度予算に今年度と同額の予算要求をしたということは、来年度は撤去できないと踏んで計上したのでしょうから、これまでの運動の成果として評価してよいと思いますが、
実際は町民からの来年度予算についての質問に武山課長は、「来年は維持するよう要求するだろうが、私は担当ではないのでわからない」と答えています。おそらく説明会終了後の記者のぶら下がり取材に応じて答えたものを、説明会で答えたように報道したのでしょう。

その後の私たちの調べでは、
https://skazuyoshi.exblog.jp/27472603/ 佐藤かずよしブログ「風のたより」から抜粋
「8月8日午後、衆議院第二議員会館で、原発事故子ども・被災者支援法推進自治体議員連盟の主催による『原発事故子ども・被災者法関連の来年度予算に関する省庁要望とヒアリング』が、福島はじめ各地の自治体議員などが参加して行われました。
リアルタイム線量測定システムの配置については、『廃炉作業が完了まで配置を継続すること』と要請したのに対し、原子力規制庁は、『31年度も同等の予算をつける。リアルタイム線量計は可搬型もいれて保守点検に6億円、正常に稼働しているかどうか監視するのに2億円、合計8億円。』」
三春町説明会の2週間前に、規制庁は以上のように答えています。武山課長がこの概算要求を知らない訳がありません。「丁寧に隠さず説明します」と言いながら、住民からの質問には答えず、終了後に記者には伝えるという住民無視の態度に憤りを感じます。次の説明会での追及をお願いしたいところです。
また、今回質問をしても曖昧な対応だったため、今後確認したいこととして、以下を挙げます。
● モニタリングポストの耐用年数は8年と規制庁が説明している。設置から6年が経過し、1,2年かけて継続するか否かを考えるというが、その間に劣化していく。劣化したものを更新したくないから撤去計画が浮上したのではないか?今後、新しいものに更新の計画はあるのか?
● 説明会での住民の意見、また自治体当局や自治体議会の意見はどのような形で決定に反映するのか。誰が、いつ、どのような形で報告するのか、撤去計画のスケジュールを明確にすること。
● 維持管理費が説明会の会場ごとに違っているので、正確な数字を報告させること。
撤去計画の白紙撤回に向けて、情報交換をして協力しあいましょう!

以下URLから今までの説明会の動画が視聴できます。
原子力規制委員会 

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