「第2回原子力規制委員会申し入れ」報告


720日(金)13:3015:00(参議院議員会館B-105
2回原子力規制委員会申し入れ

署名数の報告
一次 署名用紙集計 7,498
二次 署名用紙集計 4,218

規制庁からは武山課長ら3名、市民の会からは共同代表ら5名、少人数で話し合いの場を持った。




●申入れの要約(主なやりとり)
―― 「安定して低い」と言われるが、現実には線量が高いところがある。
規制:リアルタイム線量システムの場所は低い。逆にハンディタイプの線量計で自由に測ってはどうか。

―― 万が一の場合、ハンディタイプを借りにいくことなどできない。
規制:緊急時は別。万が一の時は、モニタリングポストを見に行かないでほしい。本当に放射性物質が飛んでいたら被曝するので、自宅待機、屋内避難をお願いしたい。我々が適切に指示を出す。

―― 私たちは、緊急時に正しい情報が伝わらない経験をしている。信用できない。
規制:インターネットで線量は確認できる。

―― ネット環境がない、停電している、パソコンが壊れたなど、確認できないこともある。
規制:それでも見に行かないでほしい。我々は県と一緒に防災対策を整えている。

―― 可搬型を残すので大丈夫と言われても、廃炉作業で何が起こるかわからない。
規制:廃炉作業は管理目標値を定め、我々が縛りをかけている。リアルタイム線量計と、我々が残そうとしている可搬型は目的が違う。リアルタイム線量計はセシウムをベースに考えられたもの。可搬型は他の核種も測ることができる。これからは、可搬型、航空機モニタリング、車両型の走行サーベイなどを駆使して、詳細なデータでマップつくりをしていく。

―― 私たちは瞬時の値も知りたい。マップになった平均値が知りたいわけじゃない。
規制:だから、どういう形がいいのか、住民説明会で模索している。

―― 住民説明会では、ほぼ反対意見ばかりだが。
規制:それは当然そう予測している。

―― 自治体から撤去に反対する意見書も出ている。
規制:知っている。委員長も撤去を強行することはしないと言っている。

―― 住民説明会が「意見を聴きました」というアリバイ作りではないのか。意見は吸い上げてもらえるのか。
規制:それは当然。

―― 地元の意見を聴きながら、方針が変わることもありうるのか。
規制:考えられる。

―― 更田委員長が「予算のお尻がある」と言うので不安だ。
規制:復興予算が20年で切れることも事実。

―― リアルタイム線量計の年間維持費はいくらなのか。
規制:撤去も含めて7億。点検校正がだいたい3.6億円。1台1213万円で3000台。

―― 会津地方は柏崎刈羽にも近い。
規制:我々の防災の考え方は、原発30キロ圏内のポストで判断できるというもの。

―― 復興予算じゃない予算は付けられないのか。
規制:新たな財源には合理的な説明がいる。

―― 自治体で管理するということもあるのか。
規制:ということもあるかもしれない。一つの考え方として、役割分担も。

―― 自治体で管理となったら維持費は。
規制:それは当然、お金はかかる。自治体の方で考えていただく。

―― どうしても整理するのか。
規制:ある程度、整理させていただく。規制庁もここまではがんばるから、自治体も県もある程度がんばって、という話になるのではないかと思う。

―― 撤去ありきではない?
規制:それはない。