2018年12月7日 第3回規制庁交渉「金子恵美議員」の挨拶書き起こし


画像に含まれている可能性があるもの:4人、、中園 秀喜さん、品川 まさとさんなど、座ってる(複数の人)


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今、紹介をいただきました衆議院議員の金子恵美でございます。私は前に参議院議員をしておりました。今は福島1区で無所属なんですけれど議員をさせていただいておりまして、伊達市の生まれ育ちで、伊達市に今も住んでおります。

伊達市は、求めればこのガラスバッチをつけることができるという仕組みを、伊達市として独自にやっておりまして、これは正真正銘私用のガラスバッチでございます。これ、身に着けています。3カ月に1回、これを換えてどのくらい外部被曝をしたかということを見ることができるということです。私は3カ月に1回、チェックをしていただいても、0.1ミリ㏜ということでありますので、年間を通しても1ミリにはならないんです。



でもあえて、なぜ私がこれを求めているかというと、まずは、一番重要なのは、何が起こるかわからないじゃないですかってことです。なぜかというと、今私たち廃炉をずっと求めてきて、第二原発も廃炉って、東電さんがやっと少しずつ「検討する」と言ってきてますけれど、ここはまだわからないと思っているんです。全基廃炉を求めていて、廃炉作業の作業もなかなか進まず、あと何十年かかるかわかりません。そうですよね。(そうだ!) その中で、どんな事故があるかわからないんです。まずそのことと、もう1点はやっぱりこうやって数字を見て、安心できるとか、そうじゃないのかということをいろいろと決めていくことが、当事者としてできるんだと思います。

私は今、地元に住むというそういう決断をして、もちろん私は議員ですから、もちろん地元に張り付きたいと思っています。でもそうじゃない、自主避難をされている方々も、私の地元にはたくさんまだまだいらっしゃいます。いろんな影響を受けながら生きている私たちであります。その中でモニタリングポスト、私も先の国会では、モニタリングポストについて、復興特別委員会の場ではありましたけれど、質問させていただきまして、今、本当にご説明をいただきました中身について、福島県民がこれだけモニタリングポストを必要としているということを申し上げさせていただきました。

規制委員会、本当に一方的でしたね。「市町村に一応説明した」というふうに言ってるんですけれども、市町村側はやっぱり一方的に言われて、それについてずいぶんいろんな意見を述べたそうなんです。それでも、私たち市民のところに届いてきた情報というのは、撤去という、まるですべてが決まっているような段階での情報のみでした。これは、ないと思います。だからこそ、ここまでの、みなさま方の運動というのが前進してきたということでありますので、ぜひ、撤去をしていくということを、撤回していただきたい!(大きな拍手!) 

なぜならば、まだ中間貯蔵施設に廃棄物を搬入ってことができていないんです。そこに、学校の脇にですね、廃棄物が埋められているっていう実態があって、そこにあるモニタリングポスト、絶対に撤去するってことはあっちゃいけないことです。それだけじゃないです。先ほど言ったように、今後何が起こるかわからないところに私たちは今おります。ですからそれをご理解いただきまして、ぜひこの今回の撤去ということは撤回していただいて、原発の本当の事故の収束、あるいは廃炉、ここまでたどり着くまで、ぜひ住民のみなさまの意思を尊重していただいて、配置していただきたいと思います。

えーと。どうもですね。予算のことを心配していらっしゃる。でも、例えば復興庁がなくなったあとも、復興庁の後の後継組織っていうのは、しっかり作り上げようとしています。これこの間の復興特別委員会でも、大臣が「検討してる」って言ってますから! ということは、予算をしっかりと復興予算の中で確保するってことも可能だと思いますし、あるいは、福島に特化した形での組織を新たに作っていくとしたらば、その中で予算の獲得というのを、しっかりと私たちも進めていきたいというふうに、ここで国会議員としても申し上げさせていただきたいと思いますので、予算のことがあるからというようなそういうご回答はいただかないようにお願いしたいと思います。(拍手) 

それよりも、住民のみなさんの安全安心ということをぜひ考えていただいて、これからのご発言をいただければというふうに思っているところです。私はもう国会議員というよりは、市民の代表として、お願いしたいと思いますので、やっぱり不安な我々の心、もう一ついうと、やっぱり原発はいらないんで、安全って言った方、誰もいないですよ。田中元委員長でさえ、「完全な安全ということはない」っておっしゃっているわけで、それを我が国はベースロード電源にしてしまっているのがこれは問題だというふうに思っていますけれども、そうじゃない方向でおそらく福島県民が頑張れば、大きく世の中も変わっていくと思います。その時にはどうぞ、原子力規制委員会のみなさま方、規制庁のみなさま方は、廃炉だけに向けて、廃炉だけに進んでいく、そういう世の中にしただければいいと思います。

でもそこに廃炉に向かうまでも、まだ事故があることがあります。原賠法はうまく改正できなかったけれども、そういうことも含めて、私たち福島県民を含め、そして、福島県民を支えているすべてのみなさんが一体となって、がんばっていくので、そういう意味で、ぜひご理解をいただいて、支えていただければと思っています。この署名、しっかりと受け止めてください。県民としてのお願いです。よろしくお願いします。