2018年4月23日 いわき市に要請書提出

【モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・いわき】が、いわき市長へ要請書を提出しました。

4月23日(月)、モニタリングポストを撤去されては困ると、お子さん連れの母親を中心に、仕事を抜け出したりお休みしたりしながら、多くの市民のみなさんが駆け付けました。

要請事項の説明、これまでの経緯についての説明のあと、清水市長からは、「これまでも原子力規制委員会の更田委員長には継続を求めてきたが、これからもみなさんの声を国に伝えていきたい。また、県や関係自治体と連携を取りながら、庁内においても連携を密に取りながら情報共有を行い、様々な対応をしていきたい。庁内の関係各課の連携会議はすでに立ち上げており、本日はこれから地元選出の県議会議員と、25日には国会議員との意見交換会があるので、その場でもみなさんの声を届けたい。」ということが話されました。

「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会・いわき」の共同代表は、「原発の事故現場の収束はまだだということをニュースで見ている。いわき市はヨウ素剤の配布も行っており、原子力災害が起きた時のマニュアルも回覧板と一緒に回ってきたが、放射能は数値を見ないと分からないので、ヨウ素剤やマニュアルと併せて、数字で確認できるモニタリングポストも残してほしい。市長にはこれまでの姿勢を貫いて私たちの安全を守ってほしい。」
「モニタリングポストによって数値が可視化できることは幼い子のいる家庭にとっても安心材料となっている。他の市町村とも協力して、今後も声をあげていただきたい。」と話し、それに対して清水市長は「この件については県内の市長会でも話題になっている。国に対して意見を述べようということになっている。」と答えました。

参加した母親らからは、

「保育園に子どもを預けているが、この件については園長先生と共にびっくりした。モニタリングポストを毎日見て確認することは日課になっている。先生たちは地震があると走って行って数値を見ている。ネットを見ることができない人にとっても、すぐに見てわかるモニタリングポストの存在は大きい。配置を続けてほしい。」

「事故後、モニタリングポストがあることによって安心してきたが、なくなってしまうと不安になってしまう。」

「幼稚園の先生も目に付くところにないと不安だと言っている。なにかあった時のためにも幼稚園や公園など、子どもの環境には置き続けてほしい。」

「ネットで毎日線量をチェックしているが、数値は不安定な時もある。安定などしていない。まだまだ必要だと思う。」

「原子力災害用のマニュアルが発行されたが、安心のためには情報がすぐに手に入るためのモニタリングポストを残してほしい。」

「モニタリングポスト撤去の話を聞いた時、起こったことを忘れさせようとしてるんじゃないかと思った。目の前にないと心配しなくなってしまう。モニタリングポストは事故の象徴でもある。子どものそばからなくなるのはおかしい。継続配置をお願いしたい。地域の代表として市民の意見を組み、守っていってほしい。」

「なんで勝手に決めるのか。決まってからの説明会はおかしい。様々なことについての改善を求める。」

という声が届けられました。

清水市長は最後に「みなさんから継続配置に向けての声を聞かせてもらったが、改めて国に要請をしていきたい。原発構内の線量はだいぶ下がってもいるが、まだまだ危険な作業もある。万が一なにか起きないとも限らないという不安も当然なので、それも含めて規制委員会のほうには訴えていきたい。」と話し

いわき市議会創世会の佐藤和良さんからは、「清水市長にはこれまで原子力規制委員長にも継続配置を言っていただいたが、引き続き様々な場において、いわき市の立場を強く訴えていただき、市民が安全に安心して暮らせるような形に持って行っていただきたい。とりわけ廃炉作業、具体的に言えば、大物をいじる時に結構まき上げる。これから問題の一二号機の排気塔の解体が入ってくるので、そこら辺も考えるとモニタリングポストの必要性は一向に減じていない。引き続き国に求めてほしい。」ということが、市長への申し入れのまとめとして伝えられました。

今後も話し合いの場を持ちながら、モニタリングポストの継続配置を求めるための動きを続けていきたいと思います。

参加してくださったみなさん、ありがとうございました。

いわき民報さんが今日の様子を早速取り上げてくださっています。
http://www.iwaki-minpo.co.jp/…/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%…

民の声新聞さんの記事です。
いつも丁寧な取材をありがとうございます。😊
http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-248.html