2018年4月24日 原子力規制委員会の回答

【原子力規制委員会から回答が届きました】
モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求めるみなさま
2018年4月16日に行いました原子力規制委員会の申し入れに関しまして、短期間にも係わらず全国から多くの賛同をいただきましたこと、深く感謝致します。ありがとうございます。4月24日、私たちの要請に対する回答が原子力規制委員会原子力規制庁長官官房監視情報課から届きましたので、お知らせします。
3月20日、原子力規制委員会がリアルタイム線量測定システム約2400台の撤去を発表したことを受けて、私たちは直ちに「モニタリングポストの継続配置を求める市民の会」を立ち上げ、継続配置を求める行動を開始し、同委員会への申し入れにおいて「決定する権利」と「知る権利」を尊重しモニタリングポストの撤去の撤回を強く訴え求めました。しかし、この度の回答には協議したことが反映されていないどころか、私たちの訴えや権利を考慮するつもりが全く無い同委員会の姿勢が明らかになりました。私たちには到底受け入れられない回答であり、引き続き、継続配置を求め原子力規制委員会への申し入れを行って参ります。
全国のみなさまにも人権を蔑ろにするこの回答を見て頂き、改めて継続配置を求める署名へのご協力をお願いする次第です。
2018年5月2日
モニタリングポストの継続配置を求める市民の会


* * * * * * * * * * * * * ** * * * * * * * * * * * * ** * * * * * * * * * * * * *
【モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求める要請書】

要請事項1
東京電力福島第一原子力発電所事故によってもたらされている不安の要因は、空間線量の高低だけに留まるものではありません。事故後にとられたモニタリングポストの設置という措置について、それが不要であるかどうかの判断する「決定の権利」は私たち住民に持たせてください。
回答
福島県内には、今回撤去対象のリアルタイム線量測定システム以外に、県内全域における空間線量率を中長期的に把握するために約600台、福島第一原子力発電所の監視のために当該発電所周辺に39台等のモニタリングポストを配置しており、これらにより、福島県内における空間線量率の状況を十分に監視できるものと考えています。

要請事項2
原発事故はいまだ継続中であることを踏まえ、空間線量を可視化することにより安全を確認することのできるモニタリングポストは、私たち住民の最低限の「知る権利」を保障するものです。配置を継続し、撤去については廃炉作業が全て終了してから行ってください。
回答
上記のとおり、福島県内には、今回撤去対象のリアルタイム線量測定システム以外に、多数のモニタリングポストを配置しています。
これらのモニタリングポストによる測定結果は、原子力規制委員会のホームページ「放射線モニタリング情報ポータルサイト」にて常時公表しており、確認することができます。
また、各市町村に貸出しを行っているサーベイメーターを活用して空間線量率を知ることもできます。

要請事項3
住民説明会はモニタリングポスト撤去を前提として開催することなく、また開催したことで撤去の理解を得られたとする既成事実にしないでください。住民説明会は、住民の「知る権利」と「決定の権利」を尊重する場とし、住民の意思を聴くことを目的として開催してください。開催する場合は、情報収集が困難な住民をとりこぼすことなく、すべての住民に周知してください。
回答
リアルタイム線量測定システムの配置を見直すに当たっては、福島県及び県内市町村の協力が不可欠であり、住民説明会でいただいた意見は、各市町村との協議において十分に考慮したいと考えています。
住民説明会の開催に当たっては、福島県及び県内各市町村との協力の下、丁寧な周知に努めていきたいと考えています。

「モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求める要請書」 【第一弾2018年4月16日(月)提出】
http://ur0.work/Jxs5
「モニタリングポスト(リアルタイム線量測定システム)の継続配置を求める要請書についての回答」
https://drive.google.com/…/1LioJg_tqS3OQIjsie7Tv6F9G68…/view